【転生したらスライムだった件 14話感想】ゲルドは元々王だった。
第14話「全てを喰らう者」
「貴様が魔王オークディザスターになってこのジュラの森を支配するのだ!それこそが私とあの御方の望みだ!」
「上位魔人とかいって偉そうにしてても大したことないんだな」
《確認しました。オークロード 個体名ゲルドの魔素が増大しました。魔王種への進化を開始します。
成功しました。個体名ゲルドはオークディザスターへと進化完了しました》
(コイツを今殺しておかなければ本当の災禍になる)
(俺にだってな奥の手があるんだよ。ちょっと卑怯だが)
《了。オートバトルモードへ移行します》
(お前のおかげでコイツの倒し方が分かった気がする。だからあとは俺に任せてくれよ、相棒)
「お前が俺を喰うのが先か、俺がお前を喰うのが先か。相手を喰い尽くした方が勝ちだ」
『この大飢饉の中 王である貴方まで失っては我らオークにはもはや絶望しかありません』
『一昨日生まれた子が今朝死んだ。昨日生まれた子は虫の息だ。この身はいかに切り刻もうと再生するのに。これが絶望でなくてなんだとういうのだ』
『俺は他の魔物を喰い荒らした。ゲルミュッド様を喰った。同胞すら喰った。同胞は飢えている。俺は負けるわけにはいかない』
『この世は弱肉強食。お前は負けたんだ。だからお前は死ぬ』
「だが安心しろ。俺がお前の罪も全て喰ってやるから」
「安らかに眠るがいい、ゲルド」
<オークロードが倒されたことにより飢餓者の効果も消滅。オークの侵攻はこの時点をもって終了した>
「王よ…やっと解放されたのですね…」