【うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 7話感想】魔人族の世界
「ねぇ、デイル、あの人魔人族?あの人の腕輪ラティナのと一緒だよ?」
「グラロスといいます。世界を回っている最中、人間族の夫と出会いこの土地に定住したのです。
私の故郷はこの地より遥か南西、一の魔王が治める国ヴァスィリオ。」
「本当にオレたちは魔人族のことを何も知らないな。魔王ってだけでこっちでは恐怖の象徴だ」
「それは無理もないことかもしれません。ヴァスィリオは他国と交流をほとんど持たぬ閉ざされた国ですが厄災の魔王たちは他国にも積極的に関わっているのですもの」
「あのね。旦那さんと出会えて幸せだった?」
「ええ、ちゃんと私は幸せです」
「それならよかった」